展示会

「西房浩二展」空間と色彩 espace et couleur

光風会、日展で活躍中の画家 西房浩二の展覧会を開催いたします。
石川県出身奥能登の柳田村(現能登町)にあるお寺の長男として昭和35年に生まれ、 家族や親戚で美術に携わる人はいない環境で育った。
画家の道を志すきっかけとなった出来事は、 中学1年生の夏休みに個人研究で油絵を描こうと思った事からだという。油絵を見たこともなく 美術教師もいなかった為、 道具や教則本を購入し、閲読しながら描いた。その後も様々な作例を見たり、好きなモチーフをその場所へ行き、 描き続けた。なぜ油絵だったのかはわからないが、好きだったとしか言いようがないと西房は当時を語っている。高校へ進学し、 画家になりたいという情熱はさらに強くなり 美大へ進む意志をかためていたが、 長男として実家のお寺を継ぐことを言われ続けていた。絵を描かせてくれるのならば戻り、 後に家業を継ぐ事を約束し、日本大学芸術学部へ進学する。卒業後は地元に戻り中学校の美術教員、その後高校の教員となる。
伊牟田経正(いむたつねまさ)に憧れ、光風会へ所属し、 教員と画家を両立しながら静物画を中心に作品を出品する。 2001 年前田寛治大賞展 大賞受賞、 2002 年日展特選、他数々の入賞を重ね頭角を現していった。
2003 年に文化庁の新進芸術家海外派遣制度に合格する。これを機に教員を辞め、単身留学しチェコのプラハに1年間滞在した。この留学が西房にとって新たな方向へ進む転機となった。
帰国後は画家として精力的に作品を制作し、 静物画から風景画へと変遷する。また、毎年2 回スケッチをするためにヨーロッパヘ行き知見を深めていった。
2006 年日展特選(2 回目)、 2010 年光風会展 文部科学大臣賞受賞同年日展審査員、 2016 年日展東京都知事賞受賞 、そして 2023 年日展内閣総理大臣賞を受賞し、日本を代表する画家の1人となった。

現在は実家の家業を継ぎ、住職と画家の二刀流という経歴の持ち主である。また、アトリエには大きなスピーカーや数本のギターがあリ、音楽好きな一面も窺える。

「雲が風で動いていくような、水の波紋が揺れ動くように感じる作品」空間や光、匂いなど目には映らない空気感を大切に描いている。「斬新で目新しいものよリも、普通の場所を綺麗に描ききりたい」「絵に興味がない人でも、 この絵は 美しいと感じる作品を描きたい」という西房浩二の卓越した描写力、細やかな取材を経て描かれる素晴らしい作品に注目したい。
本展覧会では、石川県七尾美術館、北陸大学、 能美市より作品をお借りする事ができました。
前期・ 後期に分け、光風会展・日展出品作品を中心に、 絵を描き始めた学生の頃の作品など約30点を展示いたします。画業をたどる作品の数々をどうぞご高覧下さい。

開催概要

会期 2025年9月10日(水)〜12月21日(日)
【前期】9月10日(水)〜11月2日(日)
【後期】11月5日(水)〜12月21日(日)
開館時間 10時〜16時(最終入館15:30)
休館日 月・火曜日
※10/18(土)はイベント開催の為、通常営業はありません
料金 大人600円/中高生300円/小学生以下無料
主催 森の美術館
後援 能美市 能美市教育委員会 能登町 能登町教育委員会
流山市 流山市教育委員会
西房浩二展
西房浩二展

本件に関するお問い合わせ先

森の美術館 〒270-0122 千葉県流山市大字大畔315 TEL/04-7136-2207

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