お知らせ

2025/09/04「西房浩二展」空間と色彩 espace et couleurを開催いたします

光風会、日展で活躍中の画家 西房浩二の展覧会を開催いたします。
 
石川県出身
奥能登の柳田村(現能登町)にあるお寺の長男として昭和35年に生まれ、家族や親戚で美術に携わる人はいない環境で育った。
画家の道を志すきっかけとなった出来事は、中学1年生の夏休みに個人研究で油絵を描こうと思った事からだという。
油絵を見たこともなく 美術教師もいなかった為、道具や教則本を購入し、閲読しながら描いた。その後も様々な作例を見たり、好きなモチーフをその場所へ行き、描き続けた。なぜ油絵だったのかはわからないが、好きだったとしか言いようがないと西房は当時を語っている。
高校へ進学し、画家になりたいという情熱はさらに強くなり 美大へ進む意志をかためていたが、長男として実家のお寺を継ぐことを言われ続けていた。
絵を描かせてくれるのならば戻り、後に家業を継ぐ事を約束し、日本大学芸術学部へ進学する。
卒業後は地元に戻り中学校の美術教員、その後高校の教員となる。
 
伊牟田經正(いむた つねまさ)に憧れ、光風会へ所属し、教員と画家を両立しながら静物画を中心に作品を出品する。
2001年 前田寛治大賞展 大賞受賞、2002年 日展 特選、他数々の入賞を重ね頭角を現していった。
2003年に文化庁の新進芸術家海外派遣制度に合格する。これを機に教員を辞め、単身留学しチェコのプラハに1年間滞在した。
この留学が西房にとって新たな方向へ進む転機となった。
 
帰国後は画家として精力的に作品を制作し、静物画から風景画へと変遷する。また、毎年2回スケッチをするためにヨーロッパへ行き知見を深めていった。
 
2006年 日展 特選(2回目)、2010年 光風会展 文部科学大臣賞受賞 同年 日展審査員、2016年 日展 東京都知事賞受賞、そして2023年 日展 内閣総理大臣賞を受賞し、日本を代表する画家の1人となった。
 
現在は実家の家業を継ぎ、住職と画家の二刀流という経歴の持ち主である。また、アトリエには大きなスピーカーや数本のギターがあり、音楽好きな一面も窺える。
「雲が風で動いていくような、水の波紋が揺れ動くように感じる作品」 空間や光、匂いなど目には映らない空気感を大切に描いている。
「斬新で目新しいものよりも、普通の場所を綺麗に描ききりたい」 「絵に興味がない人でも、この絵は美しいと感じる作品を描きたい」という西房浩二の卓越した描写力、細やかな取材を経て描かれる素晴らしい作品に注目したい。
 
本展覧会では、石川県七尾美術館、北陸大学、能美市より作品をお借りする事ができました。
前期・後期に分け、光風会展・日展出品作品を中心に、絵を描き始めた学生の頃の作品など約30点を展示いたします。
画業をたどる作品の数々をどうぞご高覧下さい。
 
**************************************

■会  期:2025年9月10日(水)~ 12月21日()
【前期】9月10日(水)~11月2日()
【後期】11月5日(水)~12月21日()
■開館時間:10時~16時(最終入館15:30)
■休 館 日:月・火曜日
 ※10/18(土)はイベント開催の為、通常営業はありません
■料  金:大人600円/中高生300円/小学生以下無料
■主  催:森の美術館
■後  援:能美市 能美市教育委員会 能登町 能登町教育委員会
    流山市 流山市教育委員会
**************************************

 
■本件に関するお問い合わせ先
森の美術館 〒270-0122 千葉県流山市大字大畔315
TEL/04-7136-2207
 
西房浩二展チラシ
西房浩二展チラシ

▲PAGETOP