中国生まれ、茨城県つくば市在住の画家 馬場洋展を開催致します。
人は「クモの巣」にどんな印象を持つだろうか？
誰も立入らない埃っぽい部屋にところかまわず張られ、知らないうちに絡みつくやっかいなもの？
餌になる虫がかかるまで、じっくり待つための罠？

 

馬場洋は、木洩れ日の下で小さな朝露がきらきらと輝いているクモの巣を「光を運ぶ舟」だと表現する。
クモが雨風にさらされながらも何度も繰り返し巣を編む様子と、心が動かされたものや景色を絵にしようとしては、破綻してまた再構築し、画面に定着させていく自身の制作スタイルとを重ね合わせ、そこで生まれた作品が、朝露を受けて輝きを放つような「クモの巣=光の舟」であれたらと。

 

作品は、モチーフと出会ったときの場面や気配、美しくて描き留めておきたいという気持ちなど、当時の心象を思い出すことのできる窓のようだと語る。
鑑賞をする私たちは、首のない人形、眠ったライオン、艶やかな果実を観ながら、馬場洋の心の中をのぞき見するような気持ちにさせられる。
「観る側の人間が自由に解釈するのが絵画のおもしろいところ」だと、哲学者のようなまなざしを向ける画家に、私たちはいつの間にか絡めとられているのかもしれない。
本展覧会では、筑波大学大学院在学中から、近年に至るまでの作品を中心に約40点を展示致します。
精微な写実表現を用いながらも心象風景を描き出し、観るものの想像力を無限にかき立てる、現在二紀展を中心に活躍中の画家　馬場洋の世界をご高覧下さい。

 

◆会　　期：2024年4月5日（金）～6月30日（日）
◆開館時間：10 ～ 16時 （最終入館15：30）
◆休 館 日：月・火曜日（5/6(月)5/7(火)は開館いたします）

◆料　　金：大人600円／中高生300円／小学生以下無料
◆主　　催：森の美術館
◆後　　援：つくば市　つくば市教育委員会　流山市　流山市教育委員会

 

**************************************
■本件に関するお問い合わせ先
森の美術館 〒270-0122　千葉県流山市大字大畔315
TEL/04-7136-2207
E-mail/nagareyama@morino-bijutsukan.com
HP/ https://morino-bijutsukan.com/
**************************************